白内障とは

目の中には水晶体といって、カメラのレンズに相当する部分があります。

正常な水晶体は透明で、外から目の中に入ってきた光を屈折し、網膜にピントを合わせる役割をもっています。

この水晶体がにごり、透明ではなくなった状態を白内障といいます。

年齢(加齢)が原因であることがほとんどですが、他にステロイド薬など薬によるものや、 アトピー性皮膚炎に伴うもの、目の病気に併発するものなどもあります。

手術を受けるタイミング

白内障は薬では治らず、治療は手術しかありません。手術のタイミングとしては、 ご本人が日常生活で不便を感じるようになった時となりますので、お一人お一人の生活スタイルによって異なります。

下記のような症状があったり、視力が良くても何らかの不自由を感じておられたら、 最適な治療および時期等に関して何でもご相談ください。

ものがぼやける・かすんで見える
人や物が二重に見える
眼鏡をかけても改善しない
外出時・夜間のライトがまぶしい

手術の流れ(5点)

白内障手術の標準的な流れです。各ステップの詳細は診察時に個別にご説明します。

1

麻酔をかける

手術は点眼麻酔で行います。痛みはほとんどありませんのでご安心ください。痛みに特に敏感な方は注射での麻酔を併用いたします。

点眼麻酔
2

水晶体の表面に丸い穴を作る

水晶体の前の膜を直径約5.5mmの円形状に取り除きます。

前嚢円形切開
3

濁った水晶体を取り除く

超音波白内障乳化吸引装置を用いて水晶体の中身を砕いて吸い出します。

水晶体除去
4

眼内レンズを折りたたんで入れる

空になった水晶体内に直径約6mmの眼内レンズを折りたたんで挿入します。

眼内レンズ挿入
5

眼内レンズの固定

眼内レンズは支え脚によって水晶体内に固定されます。

レンズ固定

手術を受けるスケジュール

手術前

1

初診・再診

診察・手術予約をします。

2

手術前

術前検査、手術説明をします。ご家族の方と一緒にお越しください。

3

手術3日前から

術前点眼を開始します。

4

手術前日

入浴・洗顔・洗髪を済ませてください。

5

手術当日

朝も術前点眼をしてください。決められた時間までにお越しください。

手術後

1

手術当日

手術直後より保護眼鏡を装用してください。入浴・洗顔・洗髪はできません。痛みがあれば我慢せずに、痛み止めを内服してください。

2

術翌日

術後診察があります。首から下のシャワー、入浴が可能です。点眼開始してください。

3

術後1週間

洗髪・洗顔が可能です。(眼の圧迫をしたり、水が入らないように注意してください)

4

術後1週間

保護眼鏡を外しても大丈夫です。

5

術後1ヶ月

日常生活にほぼ制限がなくなります。視力が安定してきます。

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